駅弁寿し

特上鯵の押寿し(大船軒)

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東海道本線大船駅の名物駅弁、「鯵の押寿し」のプレミアム版。通常の「鯵の押寿し」が中くらいの鯵を削ぎ切りにしたものを使うのに対して、こちらは小鯵の片身を開いて、一つのすしに仕立てている。切り身はよく〆られ、ややパサついた食感、小骨まで柔らかい。赤酢を使っているのか、酢飯は茶色味を帯びている。保存食品としてのすしらしく、砂糖と酢のよく効いた、甘酸っぱい味だ。残念なのは酢飯の上に切り身がのっているだけで、押しずし特有の一体感と熟成感がないこと。一口で食べるには大きすぎるが、噛み切ろうとするとバラバラに崩れてしまう。食後、やたらと喉が渇くすしである。(1200円)

ちなみに、大船軒といえば、古風な四角い紙箱に入ったサンドイッチが有名。ハムとチーズのサンドイッチが3片ずつ、食パンの枚数にしたら計4枚分か。ただし、専用の薄いパンである。日本初の駅弁サンドイッチとして一大ブームを巻き起こし、日本全国に類似品が現れた。模倣者の出現によって、危機感をもった創業者が生み出したのが、あの鯵の押寿しだという。ハムの製造元である鎌倉ハムは、当時珍しかったロースハムを供給する「大船軒のハム製造部門」として生まれた。やや塩味が足りないチーズとオーソドックスなロースハムは文明開化の味がする。

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写真は公式HPより。値段や包装は同じとはいえ、内容はロースハムとチーズが2片ずつに、やや厚めのハムが2片。なぜか私が買ったものと違う。(380円)

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