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鮨 青木の「おきまり」

銀座六丁目、交詢ビル裏手の路地の二階にある店。扉を開けると、厨房の入口にかけられた暖簾がまず目に飛びこんでくる。気を取り直して左手の暖簾をくぐると、横一列に並んだ14席のカウンター、4席のテーブル席、障子で仕切られた個室からなるフロアが現れる。鮮やかな赤いビロードが張られた椅子の座り心地は悪くない。

この日の「おきまり」は、赤身、メジ鮪、鯛の昆布〆、小鰭、青柳、才巻海老、蛸の桜煮、穴子。

かために仕上げた酢飯は、鮪のような肉厚の種とも、鯛や蛸のような噛み応えのある種とも、馴染んでいるとは思えなかった。小鰭の〆加減は酢より塩が立って、バランスが悪い印象。海老はあえて小ぶりなものを使っているのだろう、固すぎない火加減で、素材そのものの甘みが感じられた。

最も印象に残ったのは、握りではなく、お通しとして出てきた、甘辛く煮付けた赤貝の肝。気のきいた酒肴をつまみながら飲む、夜の部の楽しみが想像できるが、はたして昼を食べに来た客の何パーセントが、夜に再訪しようという気になるのだろうか。(3150円)

公式HPはこちら

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